お布団がモーセの十戒に!
夜。
子どもたちが
掛け布団をけっとばして寝ていることは、
よくある。
敷き布団の上に寝ていないことも、ままある。(特に夏場)
敷き布団同士が離れて間があいていることは、
あまりない。
犯人は、長男。彼は寝相が悪い。
寝ているうちに長手方向のお布団に対して垂直の体勢になり、足で
もう片方の敷き布団を蹴り飛ばしているらしかった。
この驚くべき現象を
彼が杖を振ると、海が真っ二つに割れるという、旧約聖書に記されている
あれである。
近頃では
香港で続くデモの最中、救急車を通してあげるために
群衆の波が割れた、というあれである。
ヘブライ人にとって心の拠り所ともなるべき印象的な出来事も
日本の、平凡な家庭での日常で応用すると、こうなる。
目覚めた時の発見者、次男曰はく
「ああっ!おふとんがモーセのじっかいになってる!」
目覚めた時の当事者、長男曰はく
前の晩の準備者、長女曰はく
「モーセの十戒にならないように、敷き布団の端っこに重しをしたらどうかな。」
二枚敷いたの布団の間が、単に割れていることを言いたいだけである。
そこには神の奇跡も何もない。
ただただ和式の床、つまり畳が見えているだけである。
さて。
この比喩の意味を知るであろう。。。