オーバーホールと膨らむ老後の夢
楽器をオーバーホールに出しました。
全体を分解し、へこみやキズを修正し、コルクやフェルトを全交換し、
バランスの調整をしてもらいました。
楽器を持っている方にとって
オーバーホールに出す、という行為は
楽器人生の中で大変なビックイベントらしい。
きっと、高級な腕時計や精巧なカメラをお持ちの方も…。
昔買った高い楽器を
この先も良い状態で保ち続けるには、
死ぬまで吹く覚悟で臨まなければいけません。
楽器を買った10代の頃は、
「自分の楽器で吹きたい。上手くなりたい。」という一心で
(先のことはさして考えず)購入しました。
それから20年が経ちました。
ライフスタイルも変わり、四六時中吹ける状況ではなくなりました。
目下「練習の時間を、いつ、どう捻出するか。」に挑んでいます。
これから更に20年が経つと、
定期的に練習ができる時期がまた巡ってきそうです。
その時を、今から心待ちにしています。
この先
nが健康な状態で、何歳まで生きるか分かりませんが
老眼で新聞の字は霞むけれど、譜面は読める、
字を書く手は震えているけれど、運指は震えない、
声は小さいけれど、楽器の音量は大きい、
耳は遠いけれど、音感は正確、
なんていう
ばぁちゃんサックス奏者を目指したいと思っています。