同音異義語が多いので。
長男がお年玉で買った文庫本が、少し難しいように思われる。
一応春休みに読み終わったらしいが、細部の内容は
よく分かっていないようだ。
ということで。
nが数回に区切って、読み聞かせをすることにした。
絵本ではない、就学児向けの本の
読み聞かせのコツ―
ト書きとセリフを、同じ声で(つまり一本調子で)読まないこと。
なぜなら一文が長いから。
聞いている側は混乱してくるのだ、
説明している文なのか?誰かがしゃべっている文なのか?と。
主人公は元気よく、敵はわるものっぽく、味方は親しみやすく、
と声色を変えて読んでいたら
騎士がわるものを問いただす、こんなくだりが出てきた。
―おまえの欲しいものは、一体何なんだ?
富か?名声か?
隣で聞いていた次男の目が、キランと光った。
どんなに声色を使い分けても
文脈上からの理解は、自分の知っている単語内に限られてしまう。