近くて遠いもの、遠くて近いもの 同窓会
先の連休で、
昨年に退職した同僚たちと同窓会があった。
女性複数名で集まったその会、
小気味よいカフェで女子会ランチ〜♪と
決まりそうなものだが、
「フードファイターの異名を持つ我ら、女子向きの少量メニューでは
腹は満たされぬ。」と一名が断言し、
食べ放題のビュッフェ形式のお店に決まる。
熱烈に歓迎された。
今までに何百回いや何千回と、会社でお昼を共にしてきた仲間ゆえ
お互いの食の好みや食の太さは熟知している。
そんな私たち、当時のランチの話題は—
最近ハマっているもの(主に食べ物)、
流行りのものや現象への解説と突っ込み(鋭さと新鮮さが勝負です)、
地元の小話(毎回誰かが必ずふきます)、
こんな人がいたよ〜という人間観察(通勤中や移動中も、気は緩めません)
などなど…
ですが
一緒に働いていた時は、仕事の話はいっさい出なかった。
近しいと、ついさっきまでしていた仕事の話は敢えてしないらしい。
現在は、それぞれが別々の会社で働いている。
数ヶ月ぶりに再会した興奮も手伝って、勢い込んだ質問が応酬した。
「どんな仕事なの?」「直属の上司はどんな人?」「部署は何人くらいの規模?」「職場の雰囲気は?」
「いつから本格的に業務が始まる?」「お昼はどうしてるの?持参弁?」
「やっぱり忙しい?」「定時は守られてる?」などなど・・・。
そこから話はどんどん発展していき
これからの業界の展望、はては日本の将来の労働市場にまで
話は及んだ。
もと同僚たちの、女子会ランチ-
ふしぎと仕事の話は、尽きなかった。