深夜の腹痛とクラクション2/2
程なくして
外から複数の人の声が聞こえてきた。
おそらく管理人さんもいるだろう。
時刻は、深夜の3時である。
「(音は)この車からだ…」
会話の断片が聞こえてくる。
たとえ窓を締め切っていても
真夜中では耳を澄まさずとも外の会話が思いのほか聞こえる。
腹痛は止まったが、クラクション音は
いつ止まるのかな…
そんなことを考えているうちに朝になっていた。
腹痛も
クラクション音も消えていた。
静かな朝である。
近所の車の一台が
セキュリティシステムの誤作動により
クラクションが鳴り響いてしまったとのことだった。
先日
玄関先でお会いした管理人さんが教えて下さった。
管理人さん、目の下に大きなクマができていた。
マスクとマフラーをし、どことなく具合が悪そうである。
寒い中でのクラクション音の処置に大変だったろう。
完全に目も覚めて、再びは寝付けなかったのかも知れない。
ドライバーの安全を保つ
車のセキュリティーシステム。
管理人さんの保全までは…
カバーしていない。