neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

こころの中の家3/3

nの母は今夏、
可愛がってもらったという伯母さんの葬儀に出席した。
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折に触れて
その伯母さんを思い出すらしい。

「晩年は認知症が進み、○○さん(お嫁さん)は大変だったみたい。伯母さん、徘徊しちゃってさ。。。」


最近
そのお嫁さんと、電話で話でもしたのだろうか。

因みにお嫁さんとnの母は、
結婚した年も同じで、出産した年も同じである。
今でも仲が良い。


「警察から電話があって、保護されている署へ行くとね、
(亡くなった伯母さんは)昔住んでた住所を繰り返すんだって。」

「お巡りさんは住所を照会するんだけど、
そんな町名はとうの昔に無くなってるからさ。
困ってしまって。」


「人は歳をとると、昔に戻るのかな。

お巡りさんに名前を聞かれると、決まって旧姓で答えるんだって。」



伯母さんは、20歳でご結婚されたのだそう。
結婚してからの人生の方が遥かに長いのに

こころに深く刻まれている名前は、
旧姓であった。

こころに深く刻まれている住所は、
娘の頃に住んでいた家であった。



nも徘徊し出す歳になったら、

いったい
何番目の家の住所を繰り返すのだろうか。