欲望のままに生きる2/3
ほぼ毎朝
nは、母に連絡を入れる。
夕方以降の動きを、お知らせするためである。
「今日は残業です。」
「次男の保育園のお迎えをお願いします。」
「長女の習い事のお迎えは、私が行きます。駅から直で。」
「夕飯は、あれとこれを作りました。冷蔵庫には何々があります。」
といった用件メールに突如、昨日の自問を
挟んでみた。
「食後のデザートは、キュウイ。
己の欲望に素直に生きることが人生の幸せと仮定するならば、その功罪は何かな?」
いつも待ち構えていたように
速攻で返信をくれる母ですが、
会社へ着いても、返事はなかった。
ひるんだらしい。