葬儀では、鼻腔空間にご注意あれ
真夏と真冬に多いもの―
ずばり、お葬式である。
このほどnの母の伯母さんが亡くなった。94歳であった。
伯母さんに可愛がってもらった母は、葬儀で泣きっぱなしだったという。
nの母「結婚式と違って、お葬式は親族同士の挨拶紹介の場なんて無いけど
目立ってたと思うな、ワタシ。」
n「どのように目立ってたの?」
nの母「泣きすぎて。
見かねて○○おじちゃん(母の兄)が、ティッシュくれてさ。一人で号泣してたわ。」
n「韓国では、お葬式に泣き役の女性がいると聞いたけど、それ、できるね。」
nの母「できる自信ある。
むこうの親戚の方々は、上品に、こうね、白いハンカチで涙を押さえて、しくしく泣いてたんだけど、
ワタシはね…」
n「人それぞれ
悲しみを感じるセンサーも、それをおもてに表す度合いも違うから、いいんじゃないかな。」
nの母「ひとしきり泣いた後、ブタ鼻になった。」
n「えっ?」
nの母「うっうっうっ…(嗚咽)…フガッ!みたいな。」
しめやかに執り行われた収骨の儀で、母のブタ鼻が
場内に響き渡る。
nの母「息をぜんぶ吐ききってからの…フガッ!だからね。」
n「くっくっく・・・(声にならない笑い)」
nの母「その時は、誰も笑ってなかったんだよね。。。」
… いやいや葬儀中やから。