neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

百人一首 おまけ

二人のやり取りには、続きがある。

行成さんも、清少納言さんの和歌を受けて
こんな和歌を返している。


逢坂は 人越えやすき 関なれば
鶏鳴かぬにも 開けて待つとか


「逢坂の関は、今では廃止されて通行自由。
特に鶏が鳴かなくても、関を開けて
人を待っているとか…

もしやあなたも、そうなんじゃないですかぁ?」



きわどい。

きわどいが、ほとばしる才気に拍手喝采である。



清少納言さんは、その歌を
お仕えしている定子に献上したそうな。


「私の思いやりで、人目に触れさせないようにしておきましたよ。」


「あれが人目に触れたら、どんなにつらいことか。」



百人一首は、初め
かるたではなかったそうです。


江戸時代に、かるたになり
以降およそ400年もの間、人目に触れられ続け

そして現代人の私たちまでも
学校で暗唱するように教えられ


大々的に
多くの人の知るところとなっている。