neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

4月

第一週
長男の入学式があった。

式後、同じ保育園のお友だちと
校舎をバックに校庭で写真を撮った。


目深にかぶった校帽、大きすぎるランドセル、
交通安全の黄色いワッペン。


記念撮影も、じっとしていることが出来ず
誰かは必ずブレている。



6年後―

同じ場所で
同じメンバーで

ブレることなく卒業写真を撮れたらいいな。



第二週
春なので。

食卓に
季節の彩りをお届けしたいと思い立つ。

切り花を買って花瓶に挿した。


さすがに
9歳の長女と、6歳の長男においては
ふざけて花びんを倒すことは、あるまい。


「色とりどりで、きれいだね。」
「これ、カーネーション?母の日の先取りだね。」

まともな感想を述べ
その場にふさわしい態度で、お花を観賞していた。


よろしい。


注意すべき人物は―
次男、ただ今4歳。


今まで見たことのない花びんに近づき、
珍しげに眺めている。


何かやらかすぞ…。


やにわにお花をむんずとつかみ出す。
花瓶の水を、ぴちゃぴちゃ触っていた。


必ずいじると思いましたよ!


でも
花瓶を倒してはいない。


長男次男による花瓶、瞬殺の思い出
neillot.hatenablog.com



以前に比べれば、成長している。


お花が正しく飾られた状態を保てるまで
あと少し…。



第三週
入学早々、長男の名札を失くした。

めぼしい所を探しても ない。
望み薄の所を探しても ない。
大騒ぎして探しても やっぱりない。


大邸宅ならいざ知らず
手の平サイズの家で紛失するとは…


「大丈夫ですよ、学校に余っていますからそれをお使いください。」


担任の先生は、大人になってもモノの管理ができてない大人、に
寛大であった。



数日後。
名札は、予想だにしなかったところから
ひょっこり出てきた。


カーペットの下から…。



第四週
長女長男の小学校では、四月の間は
集団登校する。


ある朝、
同じ登校班の女の子が、集合場所で
お母さんに髪の毛を結んでもらっていた。


お友だちが指摘する。「目が充血しているよ。」

その子は、黙ったままだった。


お母さんが説明する。
「今朝、ママとパパがけんかしちゃったのよ…
それを聞いて泣いちゃったの。
パパの結わき方がぐしゃくじゃだったから、また泣いちゃって。」



去年。
一年生だったその子は
毎朝、お母さんにしがみついて泣いていた。



そのさらに数年前。
長女は
毎朝、nにしがみついて名残惜しそうにしていた。


それを忙しく振り払い、nは会社へと急いでいた…。


子どもは、自分に注意が向いていないことを
敏感に感じとる。


泣いて表現しなかった長女…。


長女は、今春で4年生になった。