neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

11月

第一週
朝からものものしい。
道の角ごとに、警棒をもった警官が二人ペアで立っている。


上空も騒々しい。バダハダバダバダ…

通勤途中のサラリーマンは、
一斉に空を見上げる。


複数のヘリコプターが旋回しながら飛んでいる。


昼休み。
外でお弁当を食べようと、公園へ行ってみた。


中へは入れなかった。特別警戒中だという。



帰宅途中。
朝見たヘリコプターは、まだ旋回していた。

道の角に立つ警官は、やっぱり二人ペアで巡回していた。



そうである。その日は、
アメリカの大統領が来訪していたのだった。


テレビの中だけの
遠いニュースが、身近に感じた二日間だった。




第二週
長男の就学前健診があった。
来年度小学校へ入学する園児を集めて、健康診断や簡単な面接をする。

長女の土曜授業ですでに小学校を知っている長男は、緊張している様子はなかった。
母も同じ。


三年前。
小学校という知らない場所で、知らないお友だちと健診を受けた長女は
終始不安そうな面持ちであった。母も同じ。


二度目、という勝手知ったる安心感は

産まれる前から、そして産まれた後にも
存在する。



第三週
nの母のお誕生日であった。n宅でお祝いをする。

クリスマスまでケーキが待ちきれない子ども達にとって
ばぁばの誕生日は、とても都合の良いタイミングでやって来る。

どんなケーキが良いかと母に聞くと
「イチゴなどのフルーツがのっているケーキがいい」とのこと。


母は昔からモンブランが好きだ。

孫達が好きなケーキをリクエストするばぁばの祖母心は、
親心と相似形なのであった。




第四週
子供たちの虫歯には気を付けて定期検診は欠かさず行っているが、
自分の検診は、長いこと行ってない。

長女を出産する直前に受診したのが
最後であった。

「ワンオペ育児の母は、歯医者通いなんて無理!」とか
「土曜午前中は、子供たちの病院通いで潰れる。自分のためだけの通院に割く時間は皆無!」

とか何とか
理由をつけて、9年も放置していた。


nよ。そんなことではこの先いかんぞよ、と天からのお叱りがあったのか

大昔に治療した銀歯が取れた。


慌てて歯医者の予約をする。

歯医者通いは無理、なのではなかったか?
自分のためだけの治療時間は皆無、なのではなかったか?


9年も重い腰を上げなかったくせに、
たった1つ銀歯が取れただけで、がぜんフットワークは軽くなる。


という訳で
定期的な歯科検診を長年サボったツケを、
貴重な土曜の午前中に、毎週払わされている。


いろいろな意味で、相当痛い。