晩秋の朝は不毛なり
冬用の掛け布団に変えてからというもの
子供たちの起床時間がこぞって遅くなった。
「朝ですよ~。」もぞもぞ…。
「朝だよ。」もぞもぞ…ぬくぬく。
「朝なの!」もぞもぞ…ぬくぬく…。あったか~いね。
「なんだ、起きてるんじゃないのさ!」
温かいお布団から、なかなか出られない三人。
ふかふかの羽毛布団に大・中・小 みっつの山。
もこ、もこ、もこ、と膨らんで、まるでクリームパンのようだ。
クリームパンは、無情にも剥がされる。
「はい、起きる!朝!」
「あっ、なんでよ!」「もっと寝てたかった!」「さむいっ!」
「起こしても起きないので、実力行使に出た!」
「やめてよね!」「いきなりさ!」「もう!」
プンプンプン。プンプンプン。
毎朝繰り返される、この不毛なやり取り・・・。
晩秋を感じるこの頃です。