社長さんの片思い
nの勤める会社には、出勤組と在宅組がいます。
在宅組は、弊社と業務契約を結んだ
フリーランスの方々です。
契約を交わすと
最低限の仕事の保障をする代わりに
他社との契約は認めない、という取り決めがあります。
フリーランサー側からしてみれば
弊社一本よりも
複数の会社から仕事を受注した方が、当然リスクはヘッジできるわけで…。
このほど
在宅組のとある方のお父様が亡くなられました。
「葬儀等で、一週間仕事を休みます」という旨のメールが来ました。
一斉送信でした。
つまり、その方がお仕事をしていると思われる会社が
分かってしまいました。
そのメールを最初に見たのはソーム。
「◯◯さんは、私たちの会社以外に4社とお取り引きがあるようですね。」
n「葬儀の準備などで、宛先のCCとBCCを間違えてしまったのでしょう。」
ソーム「契約違反でございますね。二股ならぬ、四股。
〇〇さんは影武者がいる、という噂もこれで信憑性が増しますね。」
n「四股の件、社長さんは知っていたのかな?」
ソーム「おそらく今回のメールで明らかになったかと思います。」
n「我が社は、◯◯さんにフラれたら後がないよね…。」
ソーム「四股かけてても社長さんは、◯◯さんを許しちゃうのです。◯◯さんと別れたくないからです。」
n「社長さん、他にもっといい人見つければいいのに〜。」
ソーム「◯◯さんが好きなうちは、他の人が魅力的には見えないのですよ。」
n「いわゆる Love is blind. 恋は盲目…。」
浮気なフリーランサーと、一途な社長さん。
”惚れた弱み” はビジネス界にも存在する。