neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

7月

第一週
ボーナスが支給された。続けて給与も。

今月は激しく残業すること、65時間。
朝の一時間しか、子ども達の顔を見ない日が続いた。


私が不在の間、子ども達の送り迎えと夕飯、お風呂、その他の家事を
一手に引き受けていた母は、体調を崩し病院へ行った。

皆がみんな、荒んだ。


弾んだ額でも、nの心は弾まない。



第二週
先輩と残業について話した。

先輩「フルタイムで働くママの大変さが分かったよ。」

n「今まで時短で上がれていたのは、仕事が少なかったからですね。」

先輩「景気が良くなったのは結構だけど、この人員で回すのはキツいわ。

今月の残業時間、私50時間を超えてた。残業すると保育園の延長料金も発生して割に合わないんだよ。」


先輩も
お母さんに息子さんを見てもらったり、延長保育を使ったりして、
遅くまで会社に残っていた。平日、長くは働けないからといって土日に出勤していた。


先輩や私は時短組ですが、フルタイムの同僚たちは
もっともっと働いていた。


ついに我が社も、今月はブラック企業の仲間入りです?




第三週
幼児用プールに、子ども達を連れて行った。

小学生には物足りない広さと深さのプールである。
ひたすらワンオペ育児のnなので、
目が行き届く大きさのプールしか引率できない。

すまないが長女には、我慢してもらおう。
しかし当の長女は、弟たちと水遊びを楽しんでいた。

帰り際
「浮き輪、欲しい。」と長女。

「前家にあった浮き輪はどうなりましたか?」とn。

「穴が空きました…。」

「踏んづけないように注意したのに、聞かなかったからですよね。」

「はい…。」


長女、のろのろとした足取りで帰路につきました。


「浮き輪、買ってほしい!買ってほしい!!」と連呼するよりも、
「買ってくれない…」という切なさを滲み出す方が、効く。


その日の夕方に買っていました、新しい浮き輪を。



甘いな、母。



第四週
通勤中、テイル氏と出会った。
最近お見かけしなかったのは、氏が“時差Biz”を実践していたからだろうか。

テイル氏は、どこへ行くのだろう。(もちろん会社だ。)


まだ時間がある。後をつけてみた。

「同じ方角にある会社に出勤する、ぜんぜん怪しくない会社員」を装い、
ひたひたと尾行する。


十分に怪しい。


氏は厳めしいたたずまいのビルの中へ、足早に消えていく。
エントランスの石碑には、重々しい字体で社名が彫ってあった。


nの会社の、古くからのお得意様だった。
世の中、意外なところで繋がっているらしい。