ネットで絵本を注文した。
新しさにこだわりは無いので、中古本を頼んだ。
「ブック◯ート羽咋店より、本日発送致します」
羽咋。
漢字、とくに地名の読み方は、難しい。
「はくい」と読むことを知っていた自分は、
どこかでこの地名を知っていた。
北陸地方の駅名にもあり
能登半島へ向かう途中の、分かれ道の駅。
ずっと昔に読んだ
松本清張の小説に出てきた地名であった。
当時は
いったいどんな場所なのだろうと
あれこれ想像しながら読み進めた。
現在は
画像検索すれば、一発で明らかになる。
手軽さと便利さの代償に、
私たちは何かを失っているのかも知れない。