neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

マーメッドのこと

カタカナをよく見間違える。

自分自身のために確認しよう「マーメイド」ではないぞ、と。



マーメッドは、
リビアから来た学生だった。

彼と半年間
同じクラスで、フランス語を学んだ。


眼鏡の奥からは、深い知性が感じられ

極東の国、ニッポンとはどんな国なのか

地理、歴史、経済、政治、思想、文化、文学、
あらゆる方面から鋭く質問してきた。


彼の好奇心あふれる美しい視線は、何を捉え、何を感じているのか
nは知りたいと思った。

が、ついぞ分からなかった気がする。


アラブの風を運んできたマーメッドは今
どこで、どうしているのだろう…。


友人に誘われ
ビジネスSNSに登録した。

頼んでもいないのに
つながりがありそうな人物を探し出してくれる。


想い出に浸るまでもなく「あのひとの今」は

案外簡単に分かってしまうものだ。