店主さんのこと
近所に
元旦から営業している、洋食屋さんがあります。
この時点で、他の洋食屋さんとは一線を画しています。
さらにこのお店の特長は、
オムライス定食に、冷奴がついてくる。
生姜焼き定食に、酢の物がついてくる。
スタミナハンバーグ定食に、おから和えがついてくる。
小鉢のチョイスが、なんとも和風である。
ある一定の年齢層で
にぎわっている店ではなく、老若男女が来店します。
お正月に
店主さんとお話する機会があり、驚異の元日営業の謎が解けました。
もと板前さんだったそうです。
お正月も働かないと、なまってしまうのだそう。
お店オープンの経緯を伺ってみた。
「歳くって、大将が(ずっと年上である)自分を使いづらくなったから、
辞めた。それで、自分の店を開いた。」
なぜ寿司屋ではなく、オムライス屋にしたのか
その理由も伺ってみる。
「ここら辺の人たちが、今度オムライス屋ができる、ってんで
そのままオムライス屋にしたんだ。」
寡黙な人から語られる話は、とても興味深い。
「髪型が前と違いますね。」
「忙しくて、髪を切りに行ってる暇もないや。」
「結構なことですね。長髪も、お似合いですよ。」
「てやんでぃ!」
とはおっしゃっていませんでしたが、
ちゃきちゃきの江戸っ子風なおじいちゃんです。