neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

盗み読み とは言わないで…

昔の上司、T編集長の思い出。

 

出版社には、毎日のように

書籍化希望の飛び込み原稿が送られてきます。

 

飛び込み原稿は

手が空いた誰かが適宜見る、という形をとっていましたが

手が空くことなど皆無な

編集員のみなさん。

 

次から次へと送られてくる原稿は、うずたかい山を

作ってゆくのでした。

 

そんな中、

T編集長は忙しい合間を縫って

定期的に飛び込み原稿を読まれていました。

 

雑用係だったnは

不採用だった方への返送をお手伝いしていました。

 

「原稿と一緒に、これも同封して下さい。」

 

作者の方へ、その都度

お手紙を添えていらっしゃいました。

原稿を丁寧に読んだことがうかがえるお手紙で、二度と同じ文を

見たことがありませんでした。

 

そうです

nは毎回T編集長のお手紙を、読んでいました。

 

 

書き手を励ます手紙の結びは、

未来の作家の誕生が約束されている。