壁の穴
寝室の壁に穴が開いた。
壁は二枚板になっていた。一枚目のコンクリートは、ほぼ貫通している。
鋭利なもので、ほじったような跡があるが・・・。
いったい
いつ、誰が、やったのだろう?
―壁に穴をうがつ。
牢獄からの脱出のため?
こっそり覗き見するため?
ネズミさんたちがかじった?
子どもたちの理由は、なんであろう。
元気いっぱいな男の子のお子さんを持つご家庭ならば、
「壁に穴」は
珍しいことではないそうです。
みなぎるエネルギーがあり余ると、
パンチやキックを繰り出してしまうのですね。
ドアや、壁や、ふすまに。
年齢的に
壁に穴が開くほどのパワーを、まだ長男次男は持ち合わせておりません。
しかし
壁に穴を開かせるくらいの悪知恵は、すでに持ち合わせているようです。