neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

いきもの

おやじの淡い恋4/4

仕事の合間を縫って父のお見舞いに行っているのは 妹も同じである。 先日nが遭遇した ”(誰でもいいから)女性スタッフと二人っきりになりたいがための、 見舞い人・追っ払い事件”をつぶさに妹に報告した。 骨折してリハビリ経験のある妹は、サラリと言う。…

おやじの淡い恋3/4

父のだいぶ後をのろのろと歩いていると、 別の担当療養士さんにお会いした。 「こんにちは。 あれ?今日はリハビリ見学されないんですか?もう帰っちゃうんですか?」 「はい。療養士の〇さんと二人っきりになりたい風だったので、 さっさと退散することにし…

おやじの淡い恋2/4

まもなくして、噂の療養士さんが病室へやってきた。 「〇〇さん(父の名)、遅くなりました。 今日もリハビリ、一緒にやりましょうね~。」 見舞い人のnに気づくと 「あっ、こんにちは。担当の療養士の〇です。」と爽やかに挨拶してくれた。 いつも父がお世…

おやじの淡い恋1/4

仕事の合間を縫って、父のお見舞いに行く日が続く。 いつものように訪ねていくと、父は病室でパソコンを開いていた。 「資料を作っているんだよ。引継ぎのね。」 なんの引継ぎ資料なんだろう…。 ともかく、昨年末のような寝たきり状態から 少しずつ日常の動…

レタボの悩み

小学五年生の長女は、クラスで配布物係を担当している。 レターボックス係、略してレタボ。 レタボの仕事内容は、 先生が教室へ来る前に今日の配布物(プリントだったり、ノートだったり)を 朝、職員室へ取りに行く。 配布物が重い時もあるので、二人ペアで…

年末の忙しさの正体

週末の予定は、特に無い。 これが普段のnである。 それなのに、今週末に限って予定が重なった。 クインティプルブッキング。 五重約束。 どの予定を拾い、どの予定を捨てるか… 随分前から考えていた。 誰かと会い、 誰かと一緒に時間を過ごす。 年末は 会っ…

保育園最後の保護者会

次男の保育園で、最後の保護者会があった。 保育園生活のまとめとして 今までを振り返って、わが子の成長した点など ご感想をひと言どうぞ、という発言の機会があった。 そういえば、長男の時の保護者会でも 保育園生活を総括する場面があった。 その時は、…

BじゃなくてD

小さい子どもが正しく言えない言葉のベスト4は、 マヨネーズ。 エレベーター。 トウモロコシ。 ブロッコリー。 といったところでしょうか。それぞれ、 マネヨーズ、 エベレーター、 トウモコロシ、 ブッコロリーと語尾変化することが多い。 そこへ新たに「…

どんぐりを持っていったのは、だあれ?

前回ピクニックへ行った公園に先週末、 また繰り出した。 木の下にレジャーシートを広げる。 この間まで地面いっぱいに落ちていたどんぐりが、 ほとんどきれいに無くなっていた。 ぐりとぐら のような、のねずみがいる? ひょっとして、りすがいるのかしら?…

同感です

勘違い、思い込み、解釈違い、認識不足に不勉強、はたまた己の知識の乏しさ、 などなど…が 歳と共にだんだんと明らかになってきて 「最近、自分に自信が持てないのよ。」と とあるラジオのパーソナリティーがコメントしていた。 nも全く同感です。

小児科学会さまへ2/2

目を開けたままのシャワーは、 子供から目を離さないという点では確かな方法ですが、 目がしみます。 しみるうちに目の中がゴロゴロしてきて、nはある時 両眼が結膜炎になりました。 子育て中は、自分の病気で医者にかかれる時間などありません。 眼科に行か…

小児科学会さまへ1/2

保育園経由で、日本小児科学会からアンケート用紙が配られた。 内容は家庭で起きる子供の水の事故について、 つまりお風呂での事故、 さらに詳しくは 子供がお風呂で溺れる事故の状況把握アンケートであった。 全国規模の調査らしい。 お子さんが浴槽で溺れ…

わがままな人間2/2

旦那さんの実家にウミガメの絵本がある。 ウミガメのライフサイクルを紹介すると共に、 環境問題を静かに提示している絵本でもあった。 子どもたちは帰省の度に「これ読んで。」と持ってくるので nは素話ができる位にそらんじることができる。 その絵本に、…

わがままな人間1/2

先日、旦那さんの祖父の法事に参列した。 帰り際に引き出物を頂いた。 結婚式の引き出物と同様、 法事も、好きなものを選べるカタログが今風らしい。 もはや、お茶葉や海苔ではないようだ。 カタログの中に 「チャリティーギフト」という商品があった。 障が…

ひょっとこ踊り?

週末に家族で晩ご飯を食べに行った。 その帰り道 お腹いっぱいでご機嫌な長男が、 盆踊りのような阿波踊りのような動きで、 私達の周囲を周り始めた。 おどけた顔で、口をとんがらせて踊っている。 ひょっとこ踊り?であろうか。 旦那さんもnも、ひょっとこ…

ビジネスに恋愛に「返報性の原理」2/2

「辞める方が男性だったから、ひとまず褒めておいたよ。」 妹によると、 女性から男性への仕事上の賛辞と称賛は、返報性の原理を 大変感じやすいという。しかも。それは当事者間だけに限らないようだ。 辞める方を褒めていた妹の、横にいた別の同僚(男性)…

反抗期の決めゼリフで知る、自分の口ぐせ

反抗期とは何か。 長女にその兆しが見え始めてきた。 小学校高学年、友達経由の知識も増えよう。 学校で覚えてきた新種の罵りを、試しに家で繰り出すには 〝反抗〟という形がうってつけである。 宿題をそばで見ていたら、最近とみにトンガリな長女の気に障る…

ライナスくんについて2/2

お気に入りの毛布があるという。 彼が上京する時に実家から持ってきて、冬になると今もかぶっているという。 お気に入りのタオル地のぬいぐるみがあるという。 学生時代に留学した際、トランクに詰めて持っていったという。 ベッドのそばに置いて、一緒に寝…

ライナスくんについて1/2

nは枕にタオルを巻いて寝ている。 髪を完全に乾かす時間が取れないので、枕が濡れないための対策であった。 次男は、そのタオルが好きなようだ。 朝になると枕から取り外して、すりすりしている。 「ママのにおいがする…。」 いや、単なるトリートメントの…

歳によって変わる視点

小児病院での待ち時間、本棚に並べてある絵本を何 気なく眺めていた。 小学校高学年の長女が読むには、ちょっと簡単かな~。 とある一冊に、nは吸い寄せられた。 この本、知ってる! 表表紙の絵に見覚えがあった。 夏休みに何回も読んだ記憶がある。 三度の…

三度の出産で得たもの

旦那さんの手の平の皮がむけた。 近所にある井戸の 汲み出しポンプを押していたら、むけたらしい。 どれほどの強い力で押したのだろうか。 いったい何回くらい押したのだろうか。 「むけたところがしみて、食器が洗えなかった…。」 その晩、キッチンシンクに…

のし袋と昔話5/5

「〇〇ちゃん!(オウムの名前)」 ご婦人はオウムに駆け寄り、しかと抱きしめた。 「本当にありがとうございます! 見つけて下さらなかったら、カラスに殺らやられていたところでした。 主人にもさっそく電話します。」 ご婦人はオウムを抱っこして、何度も…

のし袋と昔話4/5

ご婦人が帰られてから数分後。 旦那さんは ハトよりは大きい、あまり見かけない形の鳥が窓を横切ったような気がした。 旦那さんのデスクは、窓に向かって置かれている。 念のため確認をしに外へ出た。 カラスのカアカアという激しい鳴き声が聞こえた。カラス…

のし袋と昔話3/5

旦那さんの話はこうだった。 その日、旦那さんは早めに家を出て仕事をしていた。 すると、会社のインターフォンを 荒々しく鳴らす音がする。 玄関へ出向くと、とても焦った様子のご婦人が立っていた。 「すみません。さっきこちらの会社の屋根に、うちのオウ…

のし袋と昔話2/5

まもなくして旦那さんが起き出してきた。 「テーブルにあるのし袋、見た?」 こちらが聞く前に、切り出す。 「見たよ。誰かにお礼をされるような、いいことをしたんだね。」 「そうだよ。エヘヘ。」 ニヤニヤしている。 「おれ、ちょっといいことをしたんだ…

のし袋と昔話1/5

ある日の朝 いつものようにのそのそと起き出したnは テーブルの上に、のし袋を見つけた。 「ん?」 御礼と書いてある。 裏にはお名前と住所が書いてあった。 住所は、旦那さんの会社そばの住所であった。 お名前は、nの知らない方であった。 中身を確認す…

特殊能力が消えたら…

久しぶりに次男がおねしょをした。 「ママ…ぬれちゃった。」 一瞬にして目が覚める。 普段は、ぼけた発言で周囲に呆れられているnだが 夜中は寝ぼけない。 すぐに目が覚め すぐにはっきりした声が出る。 そして、すぐに動ける。 布団に足元を取られて転ぶこ…

くうを散歩する犬

nの母。 近所で、気になる人がいるのだそう。 詳細には その人が飼っているペットの、散歩のさせ方 が気になるらしい。 「ポメラニアンみたいな小型犬なんだけど、 洋服を着ていて胴体辺りからハーネスが出ているの。 飼い主の人は、ポメちゃんを地面から持…

無常を感じる現代っ子

長女「この冬休みは、 毎日ママと一緒にお昼ご飯も食べられて嬉しかった。 私、こんな生活がずっと前からしたかったんだ。」 nもです。 長女が小学生に上がってからの四年間ずっと憧れていた、 春休み、夏休み、冬休みに自分も家にいて お昼ご飯を一緒に食べ…

欲望のままに生きる3/3

仕事が始まる9時に着信音がなった。 母からであった。 「今日の予定、了解。 欲望のままに生きることの功罪だけど、究極は…仙人だね。」 …仙人? 世俗を捨てた人、ということ? 抽象的すぎて、余計にこんがらがった。 自分の本能の赴くままに生きるも 良いだ…