12月
第一週
好んでスキンヘッドをモットーにしている方に、ヘアケア用品が届くことと
アンチ甘党の人に、とら豆とおたふく豆が届くことは
どこか似ている。
銭湯屋を営んでいる方に、地元の入浴券が当たることや
(知人の結婚式の二次会で巻き起こった)
飛行機の乗り継ぎの数時間だけ観光している客に、オークランド発シドニー行きの往復航空チケットが当たることも
(妹の学生時代)
似通っている。
どの状況も
〝棚からぼた餅〟でラッキーなのだけれど、
受け手がぼた餅を美味しいものと感じていない、または美味しいと感じられない点が
共通している。
ぼた餅を切に欲する方に、どうか落ちていかないものか…。
世の中…そんなに上手くいかない?
第二週
今年一年を振り返るタイミングは、圧倒的に今の時期
12月である。
仕事と毎日の育児とせいかつ全般でいっぱいいっぱいな数年前に比べたら、
少しは時間的な余裕が(精神的な余裕も?)できた。
いまここで、温かい飲み物を飲みながら
過去を振り返る作業をしているからである。
撮るだけ撮って適当なフォルダに突っ込んでおいた、
数年間の子ども達の写真を整理しているのであった。
この出来事は、今年か?去年だったか??
いや、去年じゃないよ。3年前だ…。
え!3年も経ったのか!
…信じられん…。
独り言は、はげしめ。
第三週
長女が溶連菌感染症にかかった。
長男はクリスマスのお願いごとを今こそ変えるべきではないか、と
悩んでいた。
「ねえねが病気だから…レゴが欲しい、じゃなくて
早く治りますように、っていうお願い事に変えようか…。」
クリスマスまでには、薬の力と自然治癒の力で、治っていると思われます。
第四週
毎年冬至の日には湯船にゆずを入れて、風邪をひかないとされる
(気分的な)まじない?を子どもたちにかけていた。
今年はうっかり忘れた。入浴する直前に気づく。
「あ、今日は冬至だったわ。」
もうゆずを買いに行っている暇はない。
ゆずの香りの入浴剤もなし。
冷蔵庫を開ける。奇跡的にレモンが一個あった。
ドボーン!
湯船に入れた。
同じ黄色の柑橘類だし、味も酸っぱいという点で似ているから
代用できるはず。
しかし。色と種類は似ているけれど、形が違う。
当然ながら子供たちは気づいた。
湯船に浮かぶ、ラグビー型のゆず。(実はレモン…)
長女はレモン片手に、Lemonを熱唱していた。
サビの部分で長男次男が加わる。
混声三部合唱?のLemon…。
こんな冬至もありかな。。。
今年もありがとうございました。
皆さまどうぞよいお年をお迎えください。
厳戒態勢をくつがえされて、ズコー2/2
わりと元気な次男、小児科へ行く。
診てもらったところ-
「筋肉の痛みじゃないかと思いますね。
咳をしていて腹筋が痛くなると、痛みを訴えるお子さんもいますよ。
お腹の診察中に笑い出してましたからね、深刻な病気ではありませんよ。
まったく心配いりません。」
う…単なる筋肉痛…。
翌日。
保育園へ行くと、担任の先生が第一声に尋ねた。
「大丈夫でしたか?」
エプロンの胸ポケットから小さなメモ帳を取り出している。
きっと病名を書きつけ、玄関の掲示板
「冬風邪 緊急速報!」の年長組さんの欄に書き込むためだ。
鉛筆とメモ帳を構え、前屈みで返事を待つ先生は
さながらスクープ記事をものにしようとする新聞記者のようだ。
「あのう…ええと…病気じゃなかったみたいです…。」
記者先生は目を見開いた。
さらに前屈みになる。
かなり答えづらい…。
自然と声が小さくなる。
「たんなる筋肉痛だったようで…。」
記者先生、
ズコー!ってなってました。
園玄関の掲示板「冬風邪 緊急速報!」の年長組コーナー
腹痛:一名(筋肉痛)
と書かれてなくて、良かったです。
厳戒態勢をくつがえされて、ズコー1/2
次男が、「お腹がいたい」と言う。
6歳なら自分で痛みを訴えられる歳である。
冷えたかな?
下着は常にシャツインだし、パジャマもイン。
咳は少し出ているけれど、鼻水はない。
睡眠も充分にとれている。
声は大きく、機嫌も良い。いつものように、よく食べる。
この時期に流行る典型的な冬の風邪?
下っていなかった。もちろん嘔吐もなし。
子どもの「お腹が痛い」は、
「心が痛い」ことを意味していることもある、
という小児科の先生の言葉を思い出し
しつこい位にスキンシップを試みた。
しかし、時々お腹の痛みを訴えてくる。
数日後には少し熱が出た。
間欠的な腹痛と微熱は、何か恐ろしい病気のサインかも知れないと怯んだnは、
近所の小児科を受診することに。
保育園へお休みの電話をすると、担任の先生から看護師の先生に代わった。
「小児科で病名を判明させてきてください。」
じゅうだいなミッションが追加された。
レタボの悩み
小学五年生の長女は、クラスで配布物係を担当している。
レターボックス係、略してレタボ。
レタボの仕事内容は、
先生が教室へ来る前に今日の配布物(プリントだったり、ノートだったり)を
朝、職員室へ取りに行く。
配布物が重い時もあるので、二人ペアで行うらしい。
長女はレタボで悩んでいた。
仕事内容ではなく、ペアの子に。
もっと厳密には、ペアの子の仕事に対する姿勢に、であった。
朝イチで職員室へ取りに行くべきと考えているその子は、
後から来る長女に
「もっと早く来てね。ちゃんと仕事やってね。」と不満であるらしい。
ペアの子は、一年生の時からレタボ係をやっているという。
レタボ歴五年の彼女は
自分の仕事の流儀みたいなものが確立しているようだった。
きっと先生からの信頼も篤く
しっかりした真面目な子なのであろう。
「別の曜日の子はね、教室にランドセルを置いてから
二人で一緒に職員室に行ってるんだよ。
私もその方がやり方がいいと思う。ペアの子が来てるか確認できるしさ。
だってさ、ママ。朝イチで取りに行く必要は無いよね?
先生が来る前に、配布物がちゃんと教室にあればいいんだもん。」
「その子にそう言ったら?」
「そう言ったんだよ。
そしたら教室へ寄ってから職員室へ行くと遠回りになる、って…。」
このような類の話を
会社の昼休みや、休日のどこぞやのカフェで聞いたことがある。
職場の同僚や、後輩から。元同期や昔の友人たちから。
「先輩のやり方に、ワタシなんか賛同できない点があるんですよね…」
人間関係に悩むさまは、子供も大人とさほど変わらないのであった。
「先輩が変わることを期待するより、自分が変わった方がいい。
先輩と徹底抗戦するよりも、自分を変えて相手に合わせた方が
はるかに事態は好転するよ。」
母のアドバイスにより長女は
レタボ係担当の曜日には、
五分早く家を出るようになった。
バタバタ会話で離婚の相談4/4
その間に勝手に家を借りて、そこで女の人と住んでいるみたいで…。」
ただならぬ状況に口を押さえるn。
バタバタ会話で離婚の相談3/4
絵本が終わると、男の子と次男は
さっさと靴を履いて、帰る準備を始めた。
何とはなしにママさんが
「これから私、フルタイムの仕事になるんです…正社員の…。
そうなるとお迎えでお会いできなくなりますね。」とポツリと言った。
「そうなんですね、転職するんですね。フルだと、お迎えは何時くらいになりそうですか?」
「まだ仕事は探せてないんですけど、、、実は旦那が家を出て行ってしまって。。。
もう私、パート感覚で仕事していられないな、って。」
ご一家の一大危機を、バタバタした保育園のお迎え時に
伺ってしまいました!