neillot’s diary

サラリーマンで三児の母の、はちゃめちゃ感あふれる日常

ティーンネージャーに告ぐ

夏である。

 

家の窓を開けっぱなしにする機会が増える。

集合住宅では、夏になるとご近所さんの声が聞こえやすくなる。

 

休日の午後。

廊下に近い部屋で洋服の整理をしていたn。

 

バタン!と乱暴に閉まるドアの音を聞いた。

うちか?

違う、上の階からだ。

 

「人をこき使って!!」という泣き声とも叫び声ともつかない怒りに震えた声。

 

子どもの声である。女の子だ。

 

父親と母親をものすごい言葉で罵っている。

ドンドンドン!!

ドアを叩いている。

ちがうな、足で蹴っとばしている。

 

母親が冷静に注意しているが、聞いちゃいない。

捨てゼリフを叫んで、出て行ったようだ。怒りの足音が、廊下に響く。

 

 

反抗期。

我が家の長女も、あと数年で迎えるだろう。

 

ティーンネージャーよ。

 

理不尽なこと、矛盾していること、おかしなことは世の中、沢山あるだろう。

 

それらを鋭く突きなさい。

そして、どんどん反抗なさい。

 

そうして、親を、大人を、乗り越えよ。

 

あなた達は、幸せなことに

反抗できる状況にあり、反抗する対象もいます。

 

 

nは

反抗できる機会も対象も無いまま大きくなった大人を

 

知っている。

ひみつにしてても言ってしまう

「いくよぉ。せーの、せぇーで!ゴぉ~ン!!」

「いやっ、え? ん?? ん~っ??」

「その件につきましては、これから配る資料を・・・」

 

 

旦那さんの寝言である。

なかなかに聞き取れる位、はっきりした口調で言う。

 

寝言には返事をしてはいけない、と聞いたことがあったので

じいっと耳を傾ける。

 

誰かとお寺の鐘を突いている

何かにやたらといぶかしんでいる

仕事でプレゼンをしている 場面かな。

 

 

旦那さんが寝言を言う時は、こんな時だ。

 

仕事が忙しい時、

ストレスやプレッシャーが重くのしかかってきた時、

寝返りを打つ時。

 

10年目の妻は、いよいよ傾向を掴む。

 

 

秘密にしたいこと、ヤマシイことも、

まことに残念ながら(!)寝言でバレてしまいます。

 

内緒にしていたことも、夜中に無意識のうちに激白しちゃう、

という本人にとっては恐ろしいクセ。

 

 

妻にとっては、とても好都合なクセです。

ハサミと詠嘆

学校から配られたプリント、

夏休みの課題「読書感そう文 ようこう」がない。

数日前から、家の中を必死に探している。

 

大物の宿題をお盆以降に持ち越すと、

月末が大変なことになるので早めに取りかかりたいところ。

 

ありとあらゆる怪しい所を、探す。

あせって探す。

だから余計に見つからない。

 

要綱プリントも、こつ然組だろうか…。

(こつ然組とは、こちらで定義いたしました。) 

neillot.hatenablog.com

 

もしや、この残骸か??

床に散らばる、薄黄緑色の紙切れ。

原形をとどめず、無惨にも粉々に切り刻まれている。

 

多分これだ…。

感想文ようこうは、薄黄緑色のプリントだった。

 

ハサミが使えるようになった次男のしわざです。

 

やってしもうた。

非常に大事な紙を、やってしもうた。

親の管理ミスである。

 

 

修復できないサイズに切れ切れに割け、

回収できない範囲に散っている。

 

「大海の 磯もとどろに 寄する波  割れて砕けて 裂けて散るかも」

By 源実朝

 

「狭宅の いともそぞろに 消える紙  割れて砕けて 裂けて散るかも」

By 詠み人知らず

 

 

お友だちのママに、要項の内容を聞かねば…。

ハサミ

保育園にて。
次男のクラスで、ハサミを本格的に使い始めたよう。

ざくざくと切れていく様が楽しいみたいで、
次男
夢中になって切っている。


何でも切れる、魅惑のハサミ。
自分が働きかけることによって、姿形が変わる。


応答性のある面白さに、彼の興味は尽きないようだ。



お家では
「Kちゃんはまだ危ないからだめだよ。」
「赤ちゃんのKちゃんは、使わないよ。」

と姉兄から止められて、使わせてもらえません。

母親のnも、使わせていません。
完璧に目を行き届かせる自信がないからです。


しかし、保育園でハサミを使っていることを知り
このたびお家でも解禁しました。


次男、切ります、切ります。

チラシ、新聞紙、折り紙、
学校の要らなくなったプリント類。


最近はキッチンばさみにも範囲を広げてきました。


手でちぎれますが 海苔、
包丁で切りたいのに 薄焼き卵、
ちょっと無理めの円柱形 かっぱ細巻き、を

チョキチョキ、チョキチョキ。チョッキン!



当時の長女のように
新品のお洋服の裾、テーブルクロス、自分のもみあげ

や、

当時の長男のように
手芸用メジャー、支払い請求書、自分の横髪


を切り飛ばすよりは、ずっといい。

職業 保育士。裏の顔は殺し屋2/2

また別の日、先輩と昼休み散歩に出た。

先週末、先輩の保育園では
先生たちと保護者が主催する、盆踊り大会があったそうな。

園庭の真ん中にやぐらを組んで、子ども神輿も担ぐらしい。
大規模なお祭りのようだ。


先輩の息子さんはMくんという。

「Mは、夕方から寝ちゃってさ。途中で起こして行ったからご機嫌ナナメで。
こんなテンションでお祭りに参加するのかぁ…と思いながら園に向かったの。」


ジンベエを着せて、うちわも持たせて、やぐらをバックに写真を撮りたかった、という先輩。
昼寝途中で起こされた息子さんは不機嫌さMaxで、
先輩のテンションも下降調になったという。


「そしたら園玄関で、K先生に会ったの。ぐずっている息子を見て、
”Mくん。せんせいとあっちの、たかーいやぐらのドンドンだいこ、見に行こっか?”と、連れ出してくれたの。」


「すんなりよ。それまで私にひっ付いて泣いてたのに。そしてあっという間にご機嫌になって戻ってきた。」


「私、K先生を見直したよ。
新人の先生を必ず退職させる、凄腕の殺し屋だけど、さすがだなぁ~って。」




凄腕の、凄腕たる所以は
本来こちらの方面でいかんなく発揮されるべきである。

職業 保育士。裏の顔は殺し屋1/2

会社の昼休み

連れ立って散歩に出かける先輩には、お子さんがいらっしゃる。

nの末っ子と同い年である。

 

二人で出掛けた際は、子供の話をよくする。

同じくらい、保育園の話もよくする。

 

先輩は、担任の先生をしばしば話題にする。

「今日も先生から指導が入ったのよ…私に育児指導が。」

 

K先生という。

 

かなり強力なのだそう。

 学校卒業後はずっと今の保育園に勤務で、バリバリの叩き上げ

K先生には息子さんがいて大学ではラクロス部に入部、

(何故なら男子のラクロスは、相手をスティックで叩いてよい、というルールが公式的に認められているから!)

 

といった猛々しい話を聞くにつけ、実際にお会いしたことはないが

K先生の人物像は、

かなり明確にnの頭の中で出来上がっていた。

 

先日のお散歩で。

先輩は息子が大好きだった若い先生がまた辞めてしまった、

ということを嘆いていた。

 

今までの先輩の話を総合すると

多分3人以上は、新人の先生が辞めている。

 

「そうなんだよ。この間の保護者会では、園長先生が謝ってたもの。

このクラスだけ短期間のうちに保育士が次々と替わってしまい、すみません、と。」

 

やはりK先生が関与している?

 

「大きく関与してるよ。あんな怖ーい大先輩がいたら、新人の先生は萎縮しちゃう…。

新人じゃない私も、そんな先輩がいたら仕事続けられる自信ない。」

 

園児たちは違うのでしょうけれど、K先生は

大人にとっては恐ろしげな雰囲気を醸し出しているようだ。

 

「K先生は、新人の先生を必ず退職に追い込む、凄腕の殺し屋みたい。」

 

 

保育士で殺し屋…って…。

ヴェルテルくん その後2/2

「女性の名前は明かしたくない。」

「恋愛が上手く実らなかったことは伏せておいてほしい。」

 

と、ご希望されて去っていったヴェルテルくんですが

 

彼の念押しは

おっちょこちょいな発言をしたnのせいで、

まったく守られなかったのでした。

 

すまなく思いつつ、現在は噂話もすっかり立ち消え

何事も無かったかのような日常が戻っている。

 

先日、数年ぶりにヴェルテルくんからメールが来た。

 

ちょっぴり心が痛い。 

 

 

新しい会社では

希望していた仕事ができていたのだが

今年7月に部署統合があって違う部署に配属され不満である、

 

といった内容であった。

 

でもこの夏は、都心にマイホームを購入しました!と、明るい話題も書いてあった。

 

そうでしたか!

 

でも一人では、この家は広すぎます…とも添えてあった。

 

そうでしたか・・・。

 

 

今もお相手を探しているヴェルテルくんのために、宣伝しておこう。

 

*真面目な出会い系*

30代後半、男性

おしとやかでミステリアスな女性求ム。宮崎あおい似なら、なお良し。

都内に持ち家アリ。

 

 

宣伝効果は…はなはだ疑問。

 

 

 

久しぶりに元同僚から連絡がきたので、二人にとってニガい思い出を

書いた次第です。

 

おしまい。